自動車に銅が増えていくことで解体はより難しくなっているという。内部に入り組んだ銅線やモーターを徹底的に取り出さなければリサイクルする鉄の品質が下がってしまい需要が極端に減ってしまう。そのためこの重機で極限まで分別しなければならない。難関ポイント 車の銅を極限まで取り出せ。挑むのは工場のエースである中山真吾さん。残り25分で解体できるのか。まず窓ガラスのわずか1cmの隙間に重機の爪を入れてドアの表面だけを引きはがす。人の手で銅のパーツを取り外すと2時間ほどかかり効率が悪いため自動車解体用の先の細いアタッチメントが開発された。10cmに満たない大きさのモーターもピンポイントで外す。続いてエンジンルームの大量の銅パーツを外す。パーツは可能な限り分別していく。ここから中山さんの超絶テクニック。車内の銅線をうまく抜き取るため足のクランプアームで車を押さえつけて屋根を断ち切る。座席など周りのものを取り除いて下の長い銅線に狙いを定める。中山さんは6mもの長さの銅線を抜き出すと途中で止めて2度目で豪快に引き抜いた。最難関の銅の取り外しはわずか10分で終了しミッション大成功。分別された鉄は小さくプレスされ製鉄所へ。銅は再び銅線などになりエアバッグなどはカバンなどにリサイクルされる。