石川県輪島市でおよそ80年続く輪島塗の箸を作る工房が見舞われた、能登半島地震と先月の記録的な大雨による被害。二重被災ともいわれる厳しい状況の中で、心を奮い立たせ、製作再開にこぎ着けた。きょう、漆を塗る作業を行った輪島塗の箸の職人・小山雅樹さん。1月の地震で、小山さんの自宅を兼ねた工房は半壊した。壊れた機械も修理して、製作を再開したのはことし3月だった。しかし先月の大雨で倉庫が浸水。箸の材料が水につかり、およそ2万膳分を廃棄した。それでも、製作を再開した小山さんを奮い立たせた思いがあった。「この場所(輪島)で固執したい」とコメントした。