2024年被災地の今。石川・輪島市の輪島朝市は1200年以上の歴史があるが、周辺も大きな被害を受けた。震災後、いち早く店を再開し、住民にパンを届けた朝市の付近でパン屋を営む古川まゆみさんの町の復興にかける姿を取材。地震の翌日からパンを住民に無料配布。7日には営業を再開した。店の一角には支援物資の提供場所を設けた。移動販売も始めて避難所やスーパーなど人の集まる場所にパンを届けた。地震後は家族みんなで店を切り盛りしている。商品の数は震災前の8割まで回復。気がかりはなかなか進まない町の復興。輪島のために今、自分ができることは何か。近隣の避難所に無償でサンドイッチを届けている。現在も輪島市では270人ほどが避難所で生活を続けている。この秋、始めた新たな取り組みは、経営に苦しむ市内の同業者に声をかけ、商品をセット販売すること。この取り組みに参加するのは現在4店舗。クッキーやコーヒーなど客の注文に応じて商品を組み合わせている。古川さんの活動を知り、全国から応援の手紙も届いている。