スモールビジネスの力で人口減少に立ち向かい、移住者を増やした自治体がある。長野県辰野町。人口は減り続け現在は1万8000人。商店街には空き店舗が目立つが、新しい店もある。辰野町の職員・野澤さんは空き店舗を活用してスモールビジネスを呼び込んでいる。バスの営業所だったところはピザ店に改装中、裏手にはダンススタジオがある。空き店舗を活用し、5年で38店舗がオープンした。背景にあるのは官民一体でのマッチングシステム。起業したい人のニーズを聞き取り、地元不動産会社がふさわしい空き店舗を紹介する。リノベーションには町が最大30万円の補助金を出す。薬局だった場所は大通りに面していることからアパレル、カフェ、美容雑貨が共同入居している。辰野町に移住した苫米地花菜さんは電気店をリノベーションしてカフェやワークショップなどを手掛けている。家賃は月3万円。辰野町は年間100人が移住してくるようになった。