日本産米の海外輸出が増えている。農林水産省によると、去年のコメの輸出量は4万6573t(約139億円)。この5年で輸出量は約2.6倍に増えている。背景には国内のコメ需要の減少がある。主食用米の消費量が毎年約10万tずつ減少していて、海外を新たな市場として期待している。海外での日本食人気の高まりや2020~2022年にかけてカリフォルニアでの干ばつでアメリカ産米の価格が上昇し日本産米に切り替える動きが出たこと、円安も追い風になっている。一方で、世界のコメ輸出量を見ると日本の存在感はまだ大きくない。コメ輸出量ランキング 今年度予測(農務省調べ)の1位インドが約2500万t、次いで2位がベトナム、3位がタイと続く。日本は掲載されていない。政府は輸出用コメなどを生産する農家へ支援も行っている。東京大学大学院・鈴木宣弘特任教授によると、輸出用のコメは海外向けに作られ輸出業者や海外取引先との契約に基づき流通するため、もし日本でコメ不足が起きても簡単に国内向けへ切り替えられるわけではない。日本産米のブランドを守るため、模倣や品種流出を防ぐ仕組みづくりも必要。まずは国内の供給を支え、コメ農家を守る視点を持つべきと指摘している。取材したおにぎり店は週1でおにぎり教室を開催しているが、毎回定員オーバーでフランス人が多いという。レンジで手軽に食べられるパックご飯も輸出が伸びていて、農水省はコメやパックご飯などを輸出重点品目に位置づけている。
