農林水産省はことし5月から随意契約で備蓄米を小売業者に売り渡し、今月末までに売り切るよう求めていたが、倉庫から出荷する作業に時間がかかっていることから、購入申し込みがあった30万トンのうち、小売業者が販売できたのは10万7000トン余りにとどまっている。農林水産省は来月以降も小売業者による随意契約の備蓄米の販売を認める方針を固めたという。あすまでに備蓄米を引き取るよう求めているが、期限までに引き取れない場合も業者が希望すれば出荷を続ける方向で調整しているという。新米が5キロ4000円を超で流通し始めるなか、割安なコメを買う選択肢が残されることになる。