コメの値上がりが続いた令和の米騒動。最近では少し価格も落ち着いてきた。お米は販売するときは「kg」の単位だが、炊く時には「合」という単位を使う。コメを炊く時に「合」を使うのは、消費者からのクレームが原因。ちなみに1合は180cc。お米の他にも古くから使われてきた単位が色々あったが、貿易をする時に不便だということになり、昭和30~40年代に段階的に世界の共通単位に変更。合の表示は原則廃止になったが、新しい炊飯器でお米を炊いたお客さんからクレームが殺到。ご飯がべちゃべちゃになるといって文句を言った人がいたという。炊飯器にはお米専用の計量カップがついていたが、それを使わず当時使い慣れていた枡で計る人が大勢いたから。当時ついていた計量カップは200ccだったので、枡で計るとお米の量が少なかった。ちなみに、お米専用の計量カップを使って炊いた人からは、なんだかご飯が多く炊けて余るというクレームもあったという。それで炊飯器は180ccを基準とした合という単位へ戻すことに。コメの計量カップも現在の180ccに変更された。でも実は、合という単位だけでは現在も計量法違反となる。なのでメモリでは数字だけ示している。
