日本農業はリンゴビジネスで儲かっている。生産→選果→販売まで行っている。内藤CEOは元外資系コンサル出身であり、果物作りで儲かるには?と作戦を立てた。まずはりんご畑へ。日本農業は栽培から独特。高密植栽培といって木に支柱をつけて垂直に育て、80cm間隔で植える。これはイタリア発祥の育て方。面積あたりの収穫量が3倍になる。高密植栽培は支柱など初期費用が高めだが、大体8年~9年で回収できるという。りんごビジネスの秘密兵器が全長50mのグリーファ。実は果物業界では果物を売るため、毎日りんごの収穫後、大きさ・色・傷の有無で仕分けて出荷しているが大変だった。グリーファでは1秒間に8個のスピードで25種類35ブースに仕分けられる。仕分けるスピードは以前の3倍に。すると日本農業は巨大メカで新サービス「フルぶっこみ」を開始。日本農業は契約農家のりんご仕分けは巨大メカで請け負うので収穫したままで買い取るサービスを開始。利用者は「めちゃくちゃ楽!1回やったらやめられない!」と話す。これをきっかけに日本農業と契約する農家も多い。さらに日本農業では常識破りの売り方が。やって来たのは契約農家の畑。画期的なりんごが「葉とらずりんご」。従来のりんごは赤くするために葉を取るが、葉とらずりんごは葉を取らずに育てる。葉とらずりんごは赤くならない代わりに葉が吸収した栄養や甘味の成分をりんごに蓄えられるからよりジューシーに。葉を取らなくていいので作るのも楽。日本農業は葉とらずりんごをブランド化することで、味は美味しいので同じ値段で売れ、売上げは年間約15億円。葉を取らないため、コストが下がり、儲けはアップ。葉とらずりんごで農家の負担減にも。後藤氏は「農家は高齢化も激しく、もっと人手不足になってしまうかもしれないわけで、こういう大きな資本のところがやって他の小さな農家も加わるのは凄く良いことで、日本の農業全体にとっても良いこと」とコメント。
