“物価の優等生”とされてきた卵が値上がりしている。全国のスーパーの平均価格は10個入りパック308円と最高値を更新。(農林水産省調査)。卵の価格高騰を受けて、味の素はマヨネーズなどの値上げを発表した。対象は21の商品で来年4月から最大10%引き上げる。マヨネーズの値上げはおととし以来で3年ぶり。去年秋から今年初めの鳥インフルエンザで多くのニワトリが処分され、卵の供給が減っていることが背景にあるとみられる。業界団体の見通しでは来年1~6月にかけて処分されたニワトリの9割ほど回復し、価格も落ち着く見込み。今年10月以降、再び鳥インフルエンザが発生しているため、影響次第で今後の価格を左右する。経営効率を高めるために養鶏場の大規模化で多いところでは100万羽以上のニワトリを飼育しており、鳥インフルエンザが発生すると処分数も多くなり影響が大きくなる。農林水産省は養鶏場を複数の区画に分ける分割管理のマニュアルを整備している。分割管理によって鶏舎ごとに人や車を厳密に分けることで一部の鶏舎で鳥インフルエンザが発生しても、別の鶏舎のニワトリは処分せずに済み影響を抑えるメリットがあるが、コストの増加という課題もある。もう一つの対策が冷凍液卵。夏場に量産・冷凍で約2年保存が可能。加工向けに利用することで品薄が避けられると期待される。農林水産省は冷凍液卵の保管施設などの整備にかかる費用を補助する予算措置に乗り出した。
