安土城が築かれたのは滋賀・近江八幡市の小高い山の上で、航空機から最先端のデジタル技術で地形を観測した。城郭考古学者の千田嘉博氏は地形データから人工的に平らにされた部分が山全体に広がっていることを指摘し、現地調査にも同行した。直線の石段は180m続き、そこからは直角の構造が続く。敵襲に対し、十字砲火で迎撃できるなど防御の役割があったと考えられる。また、当時の石垣は5mほどが一般的だったが、安土城の石垣は倍以上だったという。頂上には111の巨石が配置され、巨大な建物を支えるために使われたといい、史料によると、天守は地上6階建てだったという。
城郭建築の専門家である佐藤大規助教授の協力のもと、安土城を仮想空間に再現した。
城郭建築の専門家である佐藤大規助教授の協力のもと、安土城を仮想空間に再現した。