全国の警察をまとめる警察庁のトップと東京の治安を担う警視庁のトップの人事がきょうの閣議で了承された。退任が決まった警察庁の露木康浩長官は2022年の安倍元首相銃撃事件を受けて要人警護の体制を立て直した他、SNSを通じて闇バイトによる強盗事件などを起こす犯罪集団を「匿名流動型犯罪グループ」と名付け、部門の枠を超える捜査体制の土台を作りに注力した。後任には今月27日に楠芳伸次長が昇格する。楠次長は官房審議官時代に東京五輪パラリンピックの警備、交通対策を担った他、千葉県警本部長などを務めた。また、警視庁の緒方禎巳警視総監が退任し、今月28日に迫田裕治警備局長が就任する人事も決まった。