8月6日は広島に原爆が投下された日。1945年3月10日に起きた東京大空襲では一夜で約10万人が犠牲になった。木造家屋が密集していた墨田区では特に被害が大きく、総面積の7割以上が焼失した。当時は空襲から逃れるために川に飛び込んで亡くなるケースが多かった。戦前から東京の日常などを1万枚以上撮影した石川光陽さん。職業は警視庁の記録係で、戦時中もカメラを構え続けた。終戦後、GHQから写真を渡すよう要求されたが最後まで応じなかった。戦後は多くの家族写真などを撮り続けた。娘・令子さんのお気に入りはとしまえんに行った際の写真だが、当時の洋服の色は覚えていないという。大阪在住の会社員・ホリーニョさんは戦争に関心を持ってもらいたいと沖縄戦の白黒写真など計300枚以上着色してきた。今年2月には書籍を出版し、沖縄の小中学校で平和教育に活用されている。今回は光陽さんの写真のカラー化を依頼。まず写真のデータを学習AIでカラー化。その後ホリーニョさんが細部まで補正していく。カラー化した写真を令子さんに渡した。