三菱UFJ信託銀行NY・小野寺孝文が電話で解説。ドル/円予想レンジは156.70円~157.70円。小野寺さんは「米国新規失業保険申請件数の増加を受け、一時ドル売りで反応するもフィラデルフィア連銀景況指数や景気先行指数が予想を上回りドル買いが加速。ドル円は底堅く推移。米国・バイデン大統領の選挙撤退観測が報じられた直後にドル買いの動きが見られたが、撤退でもトランプ前大統領の優勢に変わりはなく、ドル円相場への影響は限定的。トランプ前大統領の発言や政策の吟味に注目が集まる」などと述べた。注目ポイントは「日米政策金利の変更タイミング」。小野寺さんは「アメリカは7月のFOMCにおいて景気後退懸念が高まっていない上に株価が高止まりしている状況を考慮すると過度な利下げ期待を生じさせることは資産効果によるインフレ再燃を防ぐ意味でも得策ではなく、FRB(連邦準備制度理事会)の様子見スタンスは継続と考える。日銀は国債買い入れ減額の計画発表にとどまるのでは。日米ともに9月まで政策金利変更は持ち越しと予想。円高警戒が落ち着いてくれば、再び投機筋による円キャリー取引が活発化し、160円台に向けて底堅く推移していくと考えている」などと述べた。