FRB(連邦準備制度理事会)は7日、FOMC(連邦公開市場委員会)を開き、政策金利を0.25ポイント引き下げることを決めた。前回9月の会合から2回連続の利下げ。政策金利の誘導目標を4.5~4.75%に引き下げることが全会一致で決定。FRB・パウエル議長は記者会見で、米国経済が依然として堅調との認識を示す一方、来月利下げするかについては明確な見通しを示さなかった。パウエル議長は「12月の政策決定にあたっては、今後6週間のデータを注視するが、利下げの可能性は肯定も否定もしない」と述べた。米国大統領選挙で、トランプ前大統領が勝利したことによる金融政策への影響については「未知数」として多くを語らなかった。パウエル議長はトランプ前大統領が前回政権を握っていた時にパウエル議長の解任を検討していたことについて問われたが、「解任は違法」と述べ、辞任もしない考えを示した。米国・CNNはこれに先立ち、「トランプ前大統領がパウエル議長を2026年5月の任期満了まで留め置く可能性が高い」とするトランプ前大統領側近の話を伝えている。