松波さんのドル円予想レンジは148.00~149.00円。松波さんは「きょうのドル円は軟調ぎみに推移かなと思ってます。昨日、ジェファーソンFRB副議長のハト派的発言が材料視されるとみている」などと述べた。注目ポイントは「為替需給+円キャリー取引-介入警戒=円安継続」。松波さんは「為替需給の円安圧力。日本のドル円と貿易収支は連動性が高い。上半期までの貿易収支は7.3兆円の赤字。2014年並の高い赤字増加ペース。下半期はエネルギー価格上昇が赤字増加に寄与しそう。上半期同程度の増加ペースと過程すると約15兆円の赤字になる。昨年比で赤字減少といえ史上2番目の赤字幅で円安圧力がかかり続ける。円キャリー取引は活況前夜の状況。円キャリー取引指数はアメリカの利上げ停止後に上昇する傾向があるので利上げ停止が円安加速のトリガーとみている。介入は円安加速のスピード調整弁にはなるが強いブレーキにはならないと見ている。昨年の為替介入時は輸出物価-輸入物価がマイナス域で調達コストが販売価格を大幅に上回る悪い円安だった。足元では輸出物価-輸入物価がプラスに転じている。昨年とくらべ悪くない円安で為替介入の大義名分は弱い。当面のドル円は140円台後半を中心にした堅調推移を予想する」などと述べた。