吉川さんは「アメリカのインフレ鈍化に関しては景気が悪くなってインフレが鈍化しているのか、サプライチェーンが回復してインフレが安定しているのかが注目点。新規失業保険申請者数はアメリカの統計の中でも信頼が高い。20万人台で推移している時は雇用調整起こっていない景気がしっかりしている。30万人に増えてくると労働コストを価格に転嫁できなくなって雇用調整が始まってきたことを意味する。20万人台ということは雇用はしっかりしている。今のところは景気が腰折れするリスクは小さい。賃金に影響されやすいサービス物価の鈍化もゆるやかに進む。金融市場ではFRBが来年前半から利下げを始めて、年全体で5、6回ぐらいということを織り込んでいるが、実際には4-6月期ごろに始めて年3、4回になると思う」などと述べた。