外国為替市場の円相場は今日の早朝に1ドル=153円24銭をつけ、約34年ぶりの円安水準更新となった。アメリカで発表された3月の消費者物価指数の伸び率が市場予想を上回り、FRBの利下げ観測が後退。日米の金利差が縮まらないとの見方から、円売りドル買いの動きが強まって1ドル=152円台を突破し、その後も円が売られ続けて153円台に突入した。鈴木財務大臣は「行き過ぎた動きに対してはあらゆるオプションを排除せず適切な対応をとる」と市場を牽制した。市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が一段と高まっているが、市場は為替介入の有無やタイミングを固唾をのんで見守っている。