大森さんは「4日のアメリカ休場で、気にかけておきたいこととしては、財務省の為替介入に対する市場参加者の警戒感がたかまるのではと思っています。前回の介入時も、財務省はゴールデンウイークの流動性の低いタイミングを狙って為替介入を実施しました。それにより、市場参加者の警戒感、思い込みが強くなると感じています。雇用統計前ですが、ドル円が162円をテストしている状況で、アメリカ市場が閉まっていれば、財務省が介入するタイミングとしてはよいと考えているかもしれません。それに加え、このところ財務大臣、財務官が口先介入をあまり介入していないのも、市場は気にしています。今であればドル円が上昇気流に乗ってきている中、何かしらしてきてもおかしくはないと市場は気にかけています。あえて無言を貫き市場参加者を警戒させているとの考え方も同時にできるので、どちらにせよ警戒感は高まるのでは」。石黒さんは「今日はようやく休場で、一息つくところもあるので、アメリカ株も投資環境を整理したいですね。足元でアメリカのインフレ圧力はだいぶ和らぎ、FRBの利下げ開始もだいぶ視野に入ってきたこともあり、市場の焦点はインフレ金融政策から企業業績にシフトして行くと思います。アメリカの企業業績は生成AIの普及もあり、ハイテク企業が力強い動きが続いています。株価が業績に収斂するという前提に立てば、アメリカ株の上昇トレンドは崩れないでしょう」などと話した。