米国・ニューヨークにいる西園興起記者がスタジオ解説。市場ではこの円高方向の動きが、どのように受け止められているのかについて。これまでにないパターンで銀行の為替ディーラーたちは虚をつかれた形で、驚きの声が上がったと話している。この日、発表された米国の消費者物価指数はインフレの鈍化がしっかり確認できる内容だった。円高方向にある程度動くのは想定されたことだが、発表から10分ぐらいたって円高がぐんぐん加速した。統計発表後、 円安に振れたわけでも、また為替の変動が大きかったわけでもなく、これまでの市場介入とは異なるタイミングだっただけに「介入なのかどうか見極めがつきにくい」と話す関係者もいた。これで円安に歯止めがかかるかどうかは未知数。市場ではFRBが9月にも利下げに踏み切るという見方が多くを占めているが、今の円安は日本経済の弱さや構造的な要因も売りの材料と指摘されているだけに、「円安の大きな方向性は簡単には変わらないだろう」という声も聞かれる。