FRBの金融政策を決める会合が開かれ、8会合連続で政策金利を据え置くことを決定したと発表した。一方、パウエル議長は会合後の記者会見で「利下げは早ければ9月の会合で決定される可能性がある」と述べた。市場の予想通りFRBが政策金利を現在の5.25%〜5.50%の幅に据え置くことを決めた。これで韓国との金利差は1.75〜2.0ポイントの幅が維持される。FRBはインフレ率について、目標の2%より幾分高いと説明した上で労働市場は落ち着いてきたとの認識を示した。6月のPCEは2.5%と2か月連続で安定している一方、失業率は4.1%とここ2年7か月で最も高いレベルだった。FRBはこれまでインフレリスクのみ強調したが、今回雇用問題も強調したことでインフレはもはや利下げの障害ではないことが示唆されたとの分析もある。また9月の会合で利下げを決める可能性もほのめかした。これを受けて米国の10年物の国債の金利は4%台に下がった。ニューヨークの証券市場もナスダック指数が一時3%以上上昇するなど、一斉に値を上げて取引を終えた。専門家らは利下げの環境が整ったと分析している。米国メディアも早ければ来月にもFRBが値下げに踏み切るとみている。