先週末、米国のFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が西部のジャクソンホールで行った講演で、来月の会合で利下げに踏み切る考えを示した。この発言を受けて日米の金利差の縮小が意識され、円相場は講演前と比べて2円余り円高が進み1ドル144円台まで値上がりしたが、きょうの東京市場もこの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル143円台まで値上がりしている。現在は1ドル143円72銭で取り引きされている。市場関係者は「ヒズボラがイスラエルに大規模攻撃を行ったことで、中東情勢のさらなる不安定化が懸念されていることも円が買われやすい要因となっている」と話している。一方東京株式市場では円高の進行を受けて自動車など輸出関連の銘柄に売り注文が出て、日経平均株価は一時500円以上値下がりしている。現在は先週末の終値より350円余り安い、3万8004円68銭となっている。