米国の9月PCE(個人消費支出物価指数)が発表された。1年前と比べて2.1%の上昇となった。伸び率は前の月の2.3%から僅かに鈍化した。市場予想とは一致した結果。一方でFRB(連邦準備制度理事会)が特に重視する食品とエネルギーを除くコア指数は2.7%の上昇となり、伸び率は3か月連続で変わらず、FRBが目標とする2%とはまだ開きがある。発表を受け、ドル円相場は一旦ドル安円高に振れる場面があったが、市場の予想通りということでほとんど値動きはなかった。市場が動きにくかった要因には、今後アメリカで重要なイベントが控えていることもある。11月1日には10月の雇用統計、5日には大統領選挙、6〜7日にはFOMCとなっている。