SMBC日興証券の野地慎さんのドル円予想レンジは153.50円~155.10円。野地さんは「アメリカのトランプ新政権誕生、トリプルレッドへの思惑から米国長期金利が上昇し、ドル高円安が進んでいるますが、同様にユーロ安も進んでいます。パウエル議長が利下げを急がないとする中、ユーロ安を恐れ利下げを急がなくなる可能性があります。ユーロ圏、特にドイツの景気の先行きが非常に厳しいことを考えれば、12月にECBが利下げを行う可能性が高いと言えそうです。ECBにとっての安心材料は、トランプ新政権によるシェールオイル増産の思惑などをよりどころにした原油安です。12月以降の連続的な利下げに支障はないと予想し、結果、年末にかけユーロドルがパリティを目指していくことになるのではないでしょうか」などと話した。