1244年の開山から70年。今日に至るまでこの伽藍は度重なる悲劇に見舞われてきた。井森は山門の二階へあがったが五百羅漢と十六羅漢が。これらの像は鎌倉時代のものとされているが、詳しい調査は今後に行われるという。この山門が永平寺使用伽藍の中で最も古い江戸中期の建物。永平寺には道元が行きた鎌倉時代のものは書や仏像では残っているが建物は一つとして残っていない。その理由には何回も火災にあっているという。張り巡らされた廻廊は一度火の手があがると煙突の役目を果たし火の海にかえてしまう。そのために何回も再建されていると答えた。永平寺は曹洞宗の聖地で全国から修行僧が集まり、道元の時代と同じように修行の日々を送っている。そうした歴史を永遠と続けてきた。