渋谷で40年以上続く格安レトログルメが、百軒店商店街にある「とりかつCHIKEN」だ。わかりにくい場所だが、開店前には行列ができている。開店と同時に、店内は満席になる。肉厚な鶏肉にパン粉をつけ、ラードで丁寧に揚げた創業から愛され続ける定番「とりかつ」だ。10種類以上の揚げ物を扱っている。定食は、2品を選ぶ形式で、値段は800円だ。海外の観光ガイドブックに紹介され、外国人客も増えている。中でも、韓国からの客が多く、韓国の有名シェフで実業家のペク・ジョンウォンさんが店を取材し、ネットで紹介したことで、大きな反響を呼んだという。韓国の人には、カニクリームコロッケが人気だという。一番人気は、人気定食だ。とりかつとハムカツ、コロッケに、ご飯と味噌汁がついて、800円だ。店には、タモリさんも来店し、ハムカツが好きだという。店は、店主の関口さんの母親が始め、当時から、作り方や内装はほとんど変わっていないという。都会の格安レトログルメは、オールドファンには懐かしく、若者には新しい魅力で、世代や国境を越えて愛されていることがわかった。