28日に開幕するパリパラリンピックのテコンドー女子に、アフガニスタン出身の選手が出場する。難民選手団としてパリパラリンピックに出場するテコンドーのザキア・フダダディ選手。生まれつき左腕に障害がある。3年前、自ら投稿したビデオメッセージが注目を浴びた。フダダディは2021年の東京大会では、出身のアフガニスタン代表として出場が決まっていた。ところが直前にイスラム主義組織タリバンが政権を奪取。国内の混乱を受け1度は参加を断念することになった。国際的な支援によって極秘に出国したフダダディは東京大会の出場を果たし、その後アフガニスタンには戻らずにフランスで難民認定を受けた。去年、難民選手として出場したヨーロッパ大会で優勝。アフガニスタンで女性の権利が抑圧される中、世界から注目されるパラリンピックに出場する意義は大きいと話す。「アフガニスタンの女性の権利のために戦う」フダダディはそう誓って29日の試合に臨む。