「まことちゃん」「漂流教室」など独特の作風で衝撃を与えた漫画家・楳図かずおさんが先月28日に亡くなった。高校3年生の時に漫画家デビュー、「ホラー漫画の神様」と呼ばれる一方でギャグの才能を発揮しタレントとしても活動した。2018年に「漫画界のカンヌ」とも呼ばれるフランスのアングレーム国際漫画祭で1980年代の作品「わたしは真悟」が遺産賞を受賞した。おととし「楳図かずお大美術展」と題し現代アートの作品を集めた展覧会を開催、大型絵画やテレビモニターを使ったオブジェなどが出展された。一般財団法人UMEZZは「生前楳図は自分の作品が世界中の人々に届いてほしい、永遠に読み継がれてほしいと願っていた。自分の作品の芸術的価値を信じていた。志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております」。葬儀は既に関係者のみで執り行われた。