石破総理は国民民主党に対し近く、政策ごとに政権への協力を呼びかける考えだという。衆院選で与党が過半数を割ったことで安定した政権運営には野党の協力が不可欠だが、国民民主党は閣僚などを出して政権の中に入る「連立」の形に否定的な考えを示している。これを受けて石破総理は政策ごとに協力する部分連合=パーシャル連合を呼びかける判断をしたかたちだ。玉木代表は自民党との協力について「自民党側から具体的な対応は聞いていない」としながらも「与党が過半数を割った状況でいま政権に求められるのは多くの声に耳を傾けることだ」と強調した。国民民主党は自民党への協力の条件として衆院選で打ち出した「103万円の壁」撤廃などを要求する考えだ。自民党としては条件を一定程度のむ形でまずは総理大臣指名選挙での協力を得たい考え。政府与党は特別国会を来月11日に招集する方向で最終調整していて、石破総理は野党側の協力を得るため各党との調整を急ぐ考え。