- 出演者
- 山本隆弥 蓬莱大介 中谷しのぶ 福岡堅樹 足立夏保
オープニング映像。
MLBワールドシリーズ第5戦(日本時間おととい)ヤンキースとドジャースの試合。始球式には2009年ワールドシリーズMVP・松井秀喜氏が登場した。先制したのはヤンキース。3回までに3本のHRが飛び出すなどリードを5点に広げた。ドジャースは5回、フリーマン選手の2点タイムリーなどで同点に追いつく。大谷選手は8回、キャッチャーの打撃妨害で満塁に。続くベッツ選手の犠牲フライで逆転、ドジャースが4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇となった。5点差を逆転して優勝を決めたのはワールドシリーズ史上初。ドジャース・大谷翔平の地元、岩手・奥州市でも喜びに沸いた。大谷は「1年間、みんなで戦ってきて、すばらしい最後を迎えることができて、最高のシーズンになったなと思う」とコメント。世界一になるまでの道のりは平たんではなかった。
ドジャースの今シーズンは、けがで離脱する選手が続出した。6月、ベッツがデッドボールで左手を骨折し一時離脱。山本投手が右肩の負傷で、6月の試合のあと約3か月離脱。他にも主力の先発投手陣のけがによる離脱が相次いだ。今季の大谷翔平は打撃に専念。前人未到の50−50を達成した。そして、メジャー7年目で初出場したポストシーズンでは、ホームラン3本を放った。ただ、ワールドシリーズ第2戦で盗塁を試みた際、左肩を亜脱臼。けがを負いながらも試合に出続け、念願の世界一に輝いた。
ドジャースの優勝パレードの映像を紹介。前回優勝した4年前はコロナ禍で開催されず、36年ぶりとなった。パレード後は特別祝賀会も行われデコピンの様子も見られたということ。金子さんは「奥様も一緒にいらっしゃったということで、いい風景でしたね」などと話した。
きのう、ウェークアップは国民民主党・玉木代表を直撃。衆院選での躍進により、今、国会での存在感を増している。衆院選で自民党、公明党の与党は大敗を喫し、計215議席と過半数の233議席を確保できなかった。自公政権が過半数を割り込むのは2009年、民主党への「政権交代」以来15年ぶり。安定した政権運営のためにも、野党側の協力を得たい石破総理は「議席を大きく伸ばされた党がございます。取り入れるべきは取り入れるということに躊躇があってはならない」と述べた。議席を大きく伸ばした国民民主党は、選挙前の4倍となる28議席を獲得。手取りを増やすといった主張をSNS上でも積極的に訴え、若い世代の支持を伸ばした。石破総理は連立入りを否定した国民民主党に対し、政策ごとに協力する部分連合=パーシャル連合を呼びかける判断をした。おとといには、自民党と国民民主党の幹事長らが会談。新たな経済対策を巡り、与党と国民民主党の政策協議を始め、党首会談を行うことで合意した。今後は国民民主党が掲げる個別政策を、自民党がどこまで受け入れるかが焦点となる。国民民主党が選挙で掲げたのは「103万円の壁」の撤廃。所得税の基礎控除などを103万円から178万円に拡大する。トリガー条項の凍結解除なども訴えている。ガソリン価格が高騰した際に税率を引き下げるもの。「103万円の壁」撤廃を巡っては、国と地方で計7兆6000億円ほどの税収減になると政府が試算していることが関係者への取材で判明したが、玉木代表は今年の税収は想定より増えるとしたほか、手取りが増えることで経済が好転すると主張。しかし野村総合研究所エグゼクティブエコノミスト・木内登英さんは「103万円の壁」の撤廃について、恒久的な措置になる可能性が高く、税収の穴を埋めるのは非常に難しいと指摘する。一方で今、焦点となっているのは総理大臣指名選挙。選挙は衆議院と参議院で別々に行われ、過半数を得た人が総理大臣に選ばれるが、衆議院ではどの党も議席数が過半数に達していない。過半数に届く候補者がいない場合、上位2人の決選投票となり、より多くの票を獲得したほうが総理大臣となるため、国民民主党や日本維新の会など、野党の動向が鍵を握る。石破総理と立憲民主党・野田代表の決選投票になる可能性が高いと見られる中、野田代表は党首会談を重ね、自身への投票を要請。日本共産党は「決選投票では前向きに検討したい」と応じたが、日本維新の会は馬場代表の名前を書く方針(藤田幹事長の会見より)。玉木代表は「1回目も2回目(決選投票)も玉木雄一郎と書くのが一番正しい選択」と述べた。政府与党は総理大臣指名選挙が行われる特別国会について、今月11日に召集する方向で最終調整している。
衆院選について田崎史郎が解説。衆院選で与党は大敗し、小泉選対委員長は辞任した。石破総理は首相指名選挙で再選される見通し。決選投票では相対多数が選ばれるので、石破総理は数があるが、森山幹事長は来週の木曜に自民党の両議員総会が開かれ、厳しい声が上がることが想定される。投票日の4日前に自民党の非公認候補に2000万円を配ったことが明らかになっており、森山幹事長の責任が問われることがある。自民党は政権を維持することが目的なので石破総理を下ろす動きは取らないとみられる。
各党の獲得議席数は、与党は自民党191、公明党24、合わせて215議席で過半数に達しなかった。野党は立憲民主党148、日本維新の会38、国民民主党28。この結果を受けて、今後カギを握るのが国民民主党。国民民主党は、令和4年度予算案に異例の賛成をしており、与党に接近する姿勢を示した。国民民主党の今後のスタンスについて。与党への連立入りについては、先月29日、玉木代表は「欲しいのはポストではない、連立入りすることはない」と否定的な考えを示した。野党への政権交代への協力については、玉木代表は「1回目も2回目も玉木雄一郎と書く」と、野田代表が総理指名選挙で呼びかけているものの、自分の名前を書くと主張。国民民主党が取るスタンスは部分連合=パーシャル連合とみられる。石破総理大臣は政策ごとに協力を呼びかける考え。玉木代表は「与党が過半数を割った状況で、いま政権に求められるのは、多くの声に耳を傾けること」と強調している。自民党は国会内での勢力を増やそうとしている。国民民主党が掲げる政策の1つ「年収103万円の壁撤廃」について自民党はある程度の引き上げには応じると見られる。
今後の政治日程。今月11日、特別国会召集され首相指名選挙が行われる。今月中に、自民党と国民民主党による党首会談が行われる。来年夏には参議院選挙が行われる。きのうのウェークアップの取材に対し、国民民主党・玉木代表は「来年の参院選に向けた公募を開始。年内に選挙のお礼も兼ねた新しい人材発掘の全国キャラバンをしたい」と話した。森山幹事長は今週、維新の幹部に2回電話して協力を要請している。来年の夏の結果によっては自公の連立に維新と国民が入る可能性もある。
米国大統領選挙。共和党・トランプ前大統領の選挙集会で差別的発言が飛び出た。コメディアン・トニーヒンチクリフ氏は「海の真ん中にゴミが浮いている島がある。プエルトリコだと思う」と発言。波紋が広がる中、バイデン大統領が「トランプ氏の支持者をごみ呼ばわりした」と受け取られかねない発言をした。終盤まで非難の応酬が続く米国大統領選挙。今回、大きな争点となっているのは、中絶の権利。トランプ前大統領は否定的。カマラ氏は養護。
米国大統領選挙。ハリス副大統領は「人工妊娠中絶の権利を守る選挙集会」を開き、そこにビヨンセが駆けつけた。別の選挙集会でも、ハリス氏は「私が大統領になれば中絶禁止法に反対の署名をする」と述べた。
米国・アリゾナ州の中絶クリニックを取材。この中絶クリニックでは、アリゾナ州全体の3分の1の中絶が行われる。このクリニックで働く小山敦子医師。両親は日本人でアリゾナ州で生まれ育った。中絶には2種類の方法がある。1つは手術、もう1つの方法は薬。小山医師のクリニックには「経済的に苦しい」「子を持つことを望まない」など、さまざまな理由で患者が来る。妊娠初期の場合、薬で対応する。翌日にもうひとつ薬を服用し、中絶が完了する。アメリカでは4人に1人が中絶を経験する。
- キーワード
- アリゾナ州(アメリカ)
米国では1973年の最高裁判決以降、中絶が憲法上の権利として認められてきた。しかし2年前、最高裁はこの判決を覆した。この判断の裏にいたのがトランプ前大統領。自らの大統領在任中に、中絶に慎重な立場を取る保守派の判事3人を指名。2年前の判断を最大の勝利と表現した。この判断を受けて米国では中絶を禁止する州が増え、中絶が禁止もしくは規制されている州は半分近くに上る。影響はアリゾナ州の中絶クリニックでも。トランプ氏やその支持者が中絶の権利に否定的な背景には、宗教に基づく価値観がある。
米国・アリゾナの中心、フェニックスの近郊にある住宅街の中にある教会を取材。トランプ前大統領の支持層と重なる福音派の教会という。福音派とは、キリスト教プロテスタントの一部の宗派で、聖書に忠実な生活を重んじる。米国人口の4分の1を占め、トランプ前大統領の岩盤支持層。教会の牧師は、いかなる中絶もいけないという。モーゼの十戒には「人を殺してはいけない」とある。主の言われることに従いたいとコメントした。牧師は旧約聖書を取り出し詩篇51篇5節、出エジプト記20章13節の表記を示した。
中絶の権利を守るべく行動を起こす人々も。アリゾナ州では大統領選挙に合わせ中絶の権利の是非を問う住民投票が行われる。リネットさんたちは中絶の権利を訴える戸別 訪問を行っている。
伝統的価値観か人権か。小山敦子医師は患者に向き合う。30代の女性がやってきた。妊娠7-8週。薬の服用による中絶を希望している。ひとつめの薬の説明をする小山医師。精神的にもう産めないという患者の女性。小山医師は女性をハグする。薬を服用したあと、女性は涙を流した。
- キーワード
- フェニックス(アメリカ)
18歳の大学生に、話を聞いたという。中絶の権利が気になるという。若い層も関心を持っている。米国・人工妊娠中絶をめぐって。福音派は人口の25パーセントくらいいる。1973年〜最高裁判決で憲法上の権利として認められる。おととし〜最高裁判決が覆り禁止、規制する州が増える。今月、大統領選に合わせ、10州で住民投票。民主党・ハリス氏は「中絶」の権利を守ることを大々的にアピール。共和党・トランプ氏のメラニア夫人は、権利を擁護する考え。トランプ前大統領は、中絶反対の姿勢を緩めている。有権者にとっては選択しやすい。ハリスが負けたとしても、住民投票で可決されれば、中絶は認められる州が出てくる。簡単な話ではない。
米国・ワシントンから中継。アメリカ大統領選の予想は大接戦となっている。10月の米国雇用統計・市場予想を大きく下回る。ハリケーンの影響などが要因と見られている。米国メディア「有権者が経済をどう評価するかに影響を与える可能性がある」。激戦州・ペンシルベニア州・40万人以上のプエルトリコ系住民がいる。ゴミの島発言が、支持拡大の転換点になる可能性があるという。両候補の非難の応酬となっている。
7つの激戦州・選挙人と支持率の差を紹介。2つがハリス氏がリード、5つがトランプ前大統領がリード。リアル・クリア・ポリティクスの調査は平均しており、ほとんど両陣営には差はない。同点で揉み合っている状態だ。Wの未曾有となっている。
米大統領選では未曾有の拮抗と未曾有の分断が同時に起きている。著名人が登壇してプエルトリコは「ゴミの島」と発言するなど最後の畳み掛けをしているが、専門家は未曾有の拮抗であるためちょっとしたことが大きな影響を与えるなどと話した。