台湾経済部トップの郭智輝部長はきのう記者会見を開き、ことしの重点政策を発表した。この中で郭部長は、台湾企業の九州への進出を支援する会社を当局主導で設立し、サプライチェーンへの投資を通じて台湾と日本の協力を進めていく方針を強調した。そしてこの会社の拠点を福岡に置くことを検討していると明らかにしたうえで、日本側のパートナーと議論する意向を示した。九州では熊本県に進出した半導体の受託生産で世界最大手のTSMCが先月本格稼働を始めるなど、台湾企業の進出が相次いでいる。郭部長は半導体に加えてAI(人工知能)や無人機の分野でも日本との協力を深める考えを示し、中国が台湾の民進党政権への圧力を強める中、日本や米国などとの連携を強化していく方針。