2023年度のふるさと納税による寄付総額は、前の年度のおよそ1.2倍の1兆1175億円だった。4年連続で過去最高を更新した。1兆円を超えるのは、2008年の制度開始以来はじめてだ。自治体別で最も多く寄付を集めたのは、牛肉やぶた肉の返礼品が人気の宮崎県都城市の193億円あまりだった。次に、ほたてやいくらなど返礼品にしている北海道紋別市が続いた。返礼品の充実に加え、物価高による節税志向の高まりが寄付の増えた主な要因とみられる。また、能登半島地震の影響を受けた石川県珠洲市への寄付額は、前の年度の1億円から10倍以上の11億円となっている。