中国は独自の宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士を交代させるため新たな有人宇宙船をけさ打ち上げた。中国はおととし完成した独自の宇宙ステーション「天宮」を運用するため年に2度有人宇宙船を打ち上げ、宇宙飛行士を交代させている。新たに天宮に向かう男女3人の宇宙飛行士を乗せた神舟19号は日本時間のけさ5時半ごろ、中国内陸部にある酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。3人は6か月余り宇宙ステーションに滞在し生命科学や基礎物理などの分野を中心に80項目余りの研究や実験活動にあたるということ。国家宇宙局は今月、2050年までの宇宙開発計画を公表していて2035年までに月面に科学研究ステーションを建設したり金星の大気を採取して地球に持ち帰ったりするなどの目標を掲げ2050年までに宇宙科学の重要な領域で世界をリードするとしている。