野村アセットマネジメント・前田有司の解説。ドル円予想レンジは157.00円~158.00円。引き続きイラン情勢を背景としたドル高基調を日本政府・日銀による介入警戒感が抑える展開を予想している。注目ポイント「韓国に見る通貨安への対応」。世界の債券市場における4月のトピックの一つに韓国国債がFTSE社の世界国際指数に採用された。世界国際指数に採用されている国の2025年度の通貨騰落率は日本円と韓国ウォンが下から1番目と2番目だった。対ドルや対ユーロでは歴史的な安値圏にある日本円だが、韓国ウォンに対しては100ウォン=10円前後での推移が続いている。どちらも欧米の先進国通貨に対して弱く、通貨安が課題である二弱通貨という見方もできる。韓国では通貨安定に対して代表的な債券インデックスへの採用による海外資金導入、公的年金での為替ヘッジ許容、海外への投資資金の韓国国内回帰の促進という取り組みが行われている。半導体を中心とした主要産業の値動きの影響が大きいが、低迷していたKOSPIは昨年度から大きく上昇に転じている。韓国の取り組みが奏功して日本が取り残されると、円だけの独歩安になりかねない。
