衆議院選挙の公示を前に、与野党9党の党首は動画サイト「ニコニコ」主催の討論会に出席し、選挙の争点となる賃上げや経済対策について討論を行った。自民党総裁・石破首相は「物価上昇を上回る賃金上昇を実現する。将来の社会保障の不安を払拭して、設備投資を行うことで付加価値の高い商品を作る」。立憲民主党・野田代表は「当面は、一番大事なのは賃上げだと思います。物価よりも賃金が上がる状況を作るためには、これは人への投資に尽きるだろうと」。また、賃上げ策に加えて、物価高騰への対応についても与野党が対策を訴えた。日本維新の会・馬場代表は「消費税の減税もそうですし、教育の無償化を進めていく。そういったことを政治側が努力していくべきだと思います」。公明党・石井代表は「短期的には足元の物価高騰対策をやっぱりしっかりやる必要があると思います。中小企業の賃上げっていうのが重要ですから、労務費を含む価格転嫁を促す」。また、複数の野党は税制改正が必要だと訴えた。共産党・田村委員会は「アベノミクスで増えた分のところの内部留保に時限的な課税をして、これを中小企業の賃上げの直接支援に回す」。国民民主党・玉木代表は「手取りを増やす経済政策です。所得税の103万円の控除の壁をぐっと上げて、178万円までは無税で働けるようにします」。れいわ新選組・山本代表は「徹底的に景気が良くならないと、賃金なんで上がらないんだから景気刺激策。消費税の廃止、これマストだと思ってます」。社民党・福島党首は「まず公平な税制の実現。社民党は3年間消費税ゼロ」。参政党・神谷代表は「積極財政と減税によって経済成長を行い、失われた30年に終止符を打つ」。衆議院選挙はあす公示され、27日に投開票が行われる。