今回の物語は石川・金沢市にある樹齢およそ300年の2本のしいのきの間に建てられた旧石川県庁舎。大正13年に建築された石川県初の本格的な鉄筋コンクリート像の県庁舎だが2002年、県庁の移転により役目を終えた。歴史ある建物を有効活用したいとこの風景に新たな息吹が石川県により、一般の人も気軽に入れる「石川県政記念しいのき迎賓館」として生まれ変わった。玄関に入り出迎えてくれるのは金が施された石川県地図の蒔絵である。大理石の階段を上がっていくと、旧副知事室はフレンチレストランになっていた。1階には九谷焼や漆器など石川の工芸品を扱うショップ。建物を出ると金沢城の石垣があり、誰もが気軽に入ることができる迎賓館として残り続けている。
住所: 石川県金沢市丸の内1-1