チコちゃんが「なぜ洗濯物は乾く?」とクイズを出した。正解は水は混んでいるところよりすいているところが好きだから。金沢工業大学の草野英二教授の解説。湿っている洗濯物の水の分子が洗濯物の表面から気体になって出ていく蒸発が起こる。水は沸騰すると水蒸気となって気体に変化するが水の蒸発は低い温度でも起こる。元気な水分子が空間中に出ていくことで洗濯物が乾く。蒸発と同時に空間中の水蒸気が液体に変化する凝縮という現象も起こり水になって洗濯物に戻る。水の出る量と入る量は釣り合おうとする作用が働く。水分子は混んでいるところよりすいている方に移動する性質がありどんどん洗濯物から離れていきこの拡散という現象で洗濯物が乾く。水分子の拡散はエントロピーの法則によって起こる。空間の湿度が高いと拡散が起きにくく洗濯物は乾きにくい。また温度が高いと水の分子の動きが激しくなり、空間中に多くの水分子を含めるので洗濯物が早く乾く。乾いた風があると洗濯物の周りにある湿った空気が移動し水分子がどんどん蒸発する。早く洗濯物を乾かすには暖かい・湿度が低い・適度な風が吹いていることが条件。草野先生がおすすめする乾きやすい干し方は円筒干し。ハンガー、釣り糸、太めの針金を用意。ハンガーの肩部分に針金を通す穴をあける。ハンガーの肩先をカット。60cmの針金を通し円形に。80cmの針金を2本円形に。釣り糸でハンガーを結べば完成。外側だけでなく内側からも拡散され風が通ることで早く乾く。