能登半島地震からきょうで4か月。被害の大きかった輪島市では全ての小中学校で給食が再開した一方、いまだ断水が続く地域もあるなど復旧のスピードが課題となっている。元日の地震で最大震度7を観測した石川・輪島市。市役所で働く大宮正晴さんは社会人1年目の新人職員。大宮さん自身も自宅で被災。その後、金沢市に避難したが市役所で働くため輪島に戻ってきていた。税務課に配属された大宮さんは罹災証明のための調査に必要な資料探しや調査結果のデータ入力が今の主な仕事。県内では4か月が経った今も4600人以上が避難所生活を余儀なくされていて、およそ3780戸で断水も続いている。大宮さんの自宅でも水が出ないため断水が解消されている地域の知人宅からくんできている。輪島朝市で老舗和菓子店を営んでいた中浦政克さん。中浦さんの店は地震で輪島市にある工場と4店舗中3店舗が使えない状態に。まだ市内の工場は使えないため金沢で製造したものを運び込んで販売。更に販売場所がない朝市仲間の商品も代わりに売っている。それでもまだ地震前の状態とはいかず、販売再開できていない商品を待ち望む声も聞かれた。きょう市内全ての小中学校で再開したのはおよそ4か月ぶりの給食。再開の動きも進む中、今、課題となっているのが住宅の所有者に代わって自治体が家を解体・撤去する公費解体。手続きの煩雑さや住民立ち会いのもと現地調査が必要なことなどから8500棟余りの申請に対し、これまで着手できたのはわずか0.4%。石川県は来年10月の完了を目指している。