去年9月、金沢武士団は人口46万人の金沢市から七尾市田鶴浜町に活動拠点を移した。人口約1700人の小さな地区。事務所と寮も移転し運営費の削減につなげた。受け入れに動いたのは地元の町づくり団体。事務給の長田さんは町にとってプラスになると感じたという。田鶴浜町では2017年に中学校が閉校するなど、年々人口は減少し続けている。賑わいを取り戻すチャンスになると移転を協力にバックアップした。長田さんは稼働率の悪かった体育館を練習拠点として提供したり、空き家を事務所や選手寮として使えるよう手配した。一方、チームには地域行事を一緒に盛り上げてもらうようお願いし、お祭りや農作業の手伝いや学校行事などに選手たちが携わっている。農業を営む小鉢さんは英語が堪能なことから去年、通訳スタッフとしてチームに加わった。県内各地で行われるホームゲームには田鶴浜に人たちも応援に駆けつけ、入場料収入は80%上昇した。さらに、チームは17勝をあげるまでに。地域に根ざした活動が認められ、県内のスポンサー収入も増加しているという。