今月10日から北海道釧路市で開かれていた太平洋で取れるクロマグロの資源管理を話し合う国際会議は、日本をはじめ米国、韓国、台湾など合わせて16の国と地域の代表などが参加し、きょう午前閉幕した。発表によると焦点となっていた日本の近海を含めた中西部の太平洋でのクロマグロの漁獲枠は、30キロ以上の大型はこれまでの1.5倍に、30キロ未満の小型は1.1倍に増やすことで合意したという。これによって日本の漁獲枠も大型で2800トン余り、小型で400トン、それぞれ増えることになる。小型のクロマグロの漁獲枠が増えるのは今の漁獲規制が始まった2015年以来初めて。今回の会議で日本は大型の漁獲枠は今の2.3倍に、小型の漁獲枠は1.3倍に増やすことを提案していた。今回の合意内容はことし11月から開かれる上部組織の会合で正式に決定される見通しで、水産庁は今回合意された案が正式に採択されるように引き続き交渉を進めていきたいとしている。