G7の会議は日本時間のきょう午後4時過ぎに開幕し、日本からは鈴木財務大臣と日銀の植田総裁が出席している。初日はインフレの根強さが指摘される米国など、各国の経済状況のほか、ウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化がエネルギー価格や貿易に及ぼす影響などについて意見を交わす見通し。また、米国が問題視している中国メーカーによる電気自動車などの過剰生産や、金融経済分野でのAI人工知能の利用拡大や課題についても話し合われるとみられる。2日間の会議では経済制裁として凍結したロシア側の資産の扱いも議題となる見込みで、米国やEUなどで活用策の検討が具体化する中、G7としてもどう対応するか話し合う。一方、ロシアのプーチン大統領は23日、米国がロシアの凍結資産を没収した場合、ロシアにある米国の資産を活用することを可能にする大統領令に署名した。G7の議論に対するけん制ともみられ、今回、どのような議論が行われるか注目される。