特別国会がきょう、召集され、衆参の本会議で行われた総理大臣の指名選挙で石破総理大臣が第103代の総理大臣に選出された。先月の衆議院選挙で与党が過半数割れしたことから、1回目の投票では決着がつかず1994年以来30年ぶりとなる決選投票にもつれ込んだ。衆議院の本会議で行われた総理大臣の指名選挙では、石破総理が221票。立憲民主党の野田代表が151票を獲得した。ただ、どちらも過半数の233に達しなかったため、この2人による決選投票となった。決選投票で総理大臣に選出された石破総理は今夜、第2次石破内閣を発足させる。衆院選で落選した法務大臣と、農林水産大臣のポストにはそれぞれ自民党の鈴木馨祐元外務副大臣と江藤拓元農水大臣が充てられる。公明党の新代表に就任した斉藤国土交通大臣の後任には、中野洋昌元経済産業政務官を起用する方針。その他の閣僚は再任される。石破総理は、野党との党首会談で「野党の意見を誠実に顕著に聞きながらあらゆることを決定していきたい」と伝え、少数与党となる中、野党に十分配慮しながらの難しい政権運営を強いられることになる。