東京駅から車で約15分の場所に位置する墨田川造船。大正時代から100年以上の歴史があり、都内で唯一新しい船を造っているという。主に手掛けるのが海上保安庁の巡視艇。小型の高速船にこだわり続けてきた。現在造っているのは奄美大島の生活航路で使用される全長約33mの船。墨田川造船では精度を上げるのと溶接の不具合をなくすために逆さにして船を造っているという。総勢100人の職人たちが約1年の歳月をかけて船を完成させていく。高速航行するためには船首の下を丈夫に設計しなければならない。そこで特許を取得した尖った形に設計することで、波を切り抵抗をなくして高速化を可能にした。船体が揺れにくくなるため、不安定な海域を走る旅客船に向いている。さらに船体は鉄ではなくアルミ二ウムで軽量化し、より高速化を実現させている。高速船以外にも観光バス会社とともにお台場や横浜を走る水陸両用バスを約3年かけて完成させた。多種多様なものを手掛ける中、大半を占めているのが海上保安庁の船。今月には式典が行われ新たに3隻が引き渡された。今回は墨田川造船が造った海上保安庁の巡視艇「はたかぜ」の船内を紹介。電光表示で文字を映し出す装置は、全5言語で様々なメッセージを表示させることができる。最高速度など性能は機密事項。船の下には乗組員の生活スペースが確保されている。