看板おばあちゃんの繁盛店。群馬・藤岡市鬼石にある1965年創業の「銀華亭」。店先には看板おばあちゃんの立て看板があった。店内は満席で自家製チャーシューやメンマがのった「ラーメン」600円が看板メニュー。店を切り盛りするのは長女・武者久美子さん(74)、二男・天川俊二さん(65)のきょうだいと、看板おばあちゃんの母・天川ふくさん(101歳)。ふくさんは1923年生まれで26歳でお見合い結婚し夫・孝さんが経営していた映画館に嫁いできた。しかし1960年代にテレビの普及とともに映画館の経営難となり、料理店をやることとなった。そこでふくさんは自ら料理修業し1965年町中華として再出発した。夫・孝さんは2003年に他界、以来母子で店を守ってきた。おばあちゃんに会いに来るお客さんも多く看板娘となっている。調理から接客、片付けも行うふくさんはしっかりした足取りでシャキシャキ動いている。元気の源は1日3回の食事で仕事の合間にはスクワットをするという。ラーメンのスープは鶏ガラと豚骨をベースにネギやショウガなど野菜をふんだんにつかったあっさりした味となっている。ふくさんが娘の久美子さんと訪れたのは10年近く通っている美容室、いくつになってもキレイでいたいと話す。敬老の日、お客さんからお花のプレゼントをもらい笑顔をみせた。元気の秘訣を伺うと、頭に浮かんだことをやらなければ気がすまないことだと話した。
住所: 群馬県藤岡市鬼石151