千葉県銚子市沖の海域で計画が進められていた洋上風力発電について、コスト増加などを理由に三菱商事が事業からの撤退を発表。国・県が設置している協議会では地元自治体や漁業関係者なども出席して意見が交わされた。三菱商事の岡藤裕治常務執行役員は、多大な理解と支援をもらったが期待に応えられず深くおわび申し上げると陳謝し、現在進めている水産品の販路拡大など地域経済への支援は継続する方針を示した。漁業関係者は、地域経済への影響に不安を感じるとしたうえで、撤退後も地域との協力関係を維持してほしいと訴えた。国は、今回の撤退の要因をけんしょうしたうえで、事業者の再公募を速やかに検討する考えを示した。銚子市の越川信一市長は、課題を検証し採算性が成り立つ事業スキームを構築していただきたいと話した。