イノシシなどの野生動物による人や農作物への被害を減らそうと千葉・鋸南町で対策を学ぶ講座が開かれた。講座には、わな猟の免許を持っているものの仕掛けた経験がない人など県内外から8人が参加。わなの種類やイノシシなどを捕まえるわなの作り方と掛け方を学んだ。実際にイノシシが出た場所の近くを訪れわなの設置を体験。鋸南町の今年度のイノシシの捕獲数は、先月末の時点で708頭と昨年度より減っているが、野生動物による被害総額は1600万円余に上っている。鋸南町地域おこし協力隊・小池貴久さんは「捕獲に従事している人が年々、高齢化が進んでいる。若い人たちに関心を持ってもらい、現場に出てきてもらいたい」と語った。