海外から日本に寄港するクルーズ船の乗客数は、去年1年間の実績がピークだった2017年の1割程度にとどまり、回復が遅れている。こうした中、大型クルーズ船の誘致に向けた港の整備が各地で活発になっている。北海道の小樽港では、去年3月に税関や出入国審査の機能を備えたターミナル施設が整備されたのに続いて、ことし3月には大型船が接岸できる岸壁の改修も完了した。広島港や静岡県の清水港でも、去年からことしにかけて港の整備が行われている。長崎県の佐世保港では、免税店や待合スペースが入ったターミナル施設をクルーズ船の運航会社が整備し、民間が主体となって受け入れ体制を整える動きもある。こうした各地の動きが地域の活性化につながることが期待されている。画像提供:佐世保市役所。