オーディションの前にまずは町を知るため、副町長の和才薫さんに案内してもらった。歩いていくとカラスが沢山集まっている場所があった。そして真っ赤な服を着たパーマに行った帰りの女性に出会い、町民の中では「レッドおばさん」と呼ばれているのだという。続いて案内してくれたのは八幡古表神社。ここでは独特すぎる伝統行事が受け継がれており、木彫りの神様が相撲を取る「神相撲」が行われていた。地元の保存会の手で演じられる人形芝居で、期限は奈良時代とされている。主人公は「住吉大神」で得意の蹴倒しで大きな相手をなぎ倒していく痛快なストーリーとなっている。町は神相撲をモチーフとした「神民くん」をPRキャラクターにして魅力を発信している。他にも撮り鉄スポットがあったり隠れた魅力が目白押しである。和才さんのおすすめは町で唯一の銭湯である「吉陽湯」。吉陽湯の魅力は60年以上の創業時から変わらない昭和レトロな雰囲気。銭湯の中に入り、奥の電気風呂は漏電レベルで強いと話した。
町では1か月以上前からビラを配り、オーディション参加者を募集。合格者は町のPR動画「まちプイ」に出演できる。オーディション開始となり、第1グループの3人が入ってきた。まずはカフェを吉富町でやっている松浦愼治さん。ときどきライブハウスで歌っているということで「吉富町 応援歌」をギターと歌で披露した。次は町の有名人・通称レッドおばさんである深津弘子さん。赤い服を褒められて以来、全身を赤で統一したという。もう1人は噌西佑斗さんでサンバの格好をしてきていた。サンバをやっていた理由の話を読み上げていき、松浦愼治さんのギターを背景に深津弘子さんとともにサンバを披露した。今は消防士として働くかたわらダンス教室の講師もしているという。最後に声色をそれぞれ聞いていき審査終了となった。
オーディション第2グループはコンビ名：トマト大将という2人。ショートコントを披露したが「ひどい放送事故が起きました」とロバート秋山は話した。神民くんをやってみたいかと聞き、神相撲を演じていった。
オーディション第3グループは「よしとみレディース」という花壇作りや古着のリメイクなどをたしなむ女性団体の3人。そこで「かえるのうた」を輪唱してもらうとずらさずに「自分はこのタイミングで終わらすんだ」という気持ちは大事であり、常識に縛られない姿勢がすばらしいとのことだった。
オーディション第4グループはモネさんという女性で日本習字の師範であるという。「吉富町の願い」を書で表現してもらい、「止まれ吉富」と書いていた。
オーディション第5グループは小学生の小関一歌さんと濱田しずくさん。秋山さんが質問したことに一生懸命答えると言い、通称「チャレンジショップ」という若者に人気のスイーツ店が続々とオープンしている場所で遊ぶとのことだった。おすすめの店を聞くと、オーディション参加者は口を揃えて「チャレンジショップ」を上げていた。学校でどういうことがはやっているかと聞くと「TikTok」だと話し、ロバート秋山の歌にあわせて踊りを披露した。
これで全組の審査が終了。結果は「全員合格」となった。