サッポロビールが東京渋谷区恵比寿の複合施設に、約17億円をかけて恵比寿に新たな醸造所を整備した。恵比寿ではメーカーの前身の会社がビールの醸造施設を設け、1890年から販売開始し、ブランド名が駅や築の名前の由来にもなったが、工場増設の面での課題などから1988年に閉鎖されていた。新たにオープンされた醸造所は年間130キロリットルのビールを醸造でき、訪れた人がビール造りの様子をガラス越しに間近でみられる他、出来上がったビールを飲むことができるバーなどが併設されている。この地でビールの製造が再開されたのは約36年ぶりだ。メーカーでは年間25万人の来場を見込んでいて、去年10月の酒税改正に伴い、税率が引き下げられたビールの販売拡大に繋げたい考えだ。