山口・長門市の俵山温泉は、かつては多くの湯治客で賑わい昭和30年には旅館が44軒あったが、現在は16軒に減少している。そこで、市と地域住民らは、町じゅうをひとつのホテルに見立てる「分散型ホテル」をコンセプトにしたプロジェクトを立ち上げた。参加を検討している旅館は廃業も考えていたが、分散型ホテルで宿泊客のいない部屋を借り上げてもらい、利用料を受け取ることができるためメリットは大きいという。プロジェクトでは今後は空き店舗も活用し、活性化につなげたいという。一方、愛媛・西条市には徹底した環境への配慮をアピールポイントにした宿泊施設がある。ZEBにホテルとして初認証された「ゼロエネルギーホテル」だ。むだな電力を徹底して削減し、商業施設にも太陽光パネルを設置するなどしている。