日本の電話の歴史について解説。1878年、国産1号電話機が誕生したが、音声が微弱だったため41台製作されたが実用化には至らなかった。1890年、政府は電話の流通を進めたが、当時流行していたコレラが電話機を通じて伝わるという噂が広まり、開通時の電話加入者はわずか197世帯のみだった。創業時の電話使用料は年額40円で、現在の価値に換算すると年に120万円となる。1896年、デルビル磁石式電話機が登場した。電話をかけるには交換手を呼び出し、つないでほしい電話番号を伝え、交換手が線をつなぎ、電話がつながるという仕組みで、当時の電話交換手は女性の花形職業だった。 1900年、初めて街頭に公衆電話が設置された。1923年の関東大震災では、加入電話83000のうち62000が通話不能となり、交換手がいらない自動交換方式の電話が採用されるようになった。それに伴い、1933年にいわゆる黒電話の元祖となる3号自動式卓上電話機が登場した。1950年に登場した4号自動式卓上電話機、1953年には4号自動式委託公衆電話機が登場し、誰もが電話を気軽に利用できるようになった。今回の依頼品は、4号電話機9台となる。